「別れて欲しいの。」
仲良く過ごしていたはずの彼女のヒトミから突然別れを告げられてしまった。
人生で一番好きになることができた女性だったので、僕は別れを受け入れることができない。
なんとか別れを阻止しようと、彼女を懸命に引き止める。
「なんで別れたいの?悪いところがあったら直すから、もう一度チャンスが欲しい。」
「ごめん・・・。」
「大好きだから、俺は別れたくないよ。」
「・・・。」
どれだけ気持ちを伝えて引き止めても、ヒトミの答えは「NO」だった。
「あんなに好きでいてくれたのにどうして…」
別れて数日経っても、彼女との別れを受け入れることができず、何度も連絡をしてしまう。
最初こそ返信をしてくれていたのだが、次第にLINEの返信は遅くなり、素っ気なくなっていった。
そこで気がつけばいいのだが、不安や焦りから余計に追いかけてしまうのだ。
そして、ついに返信すら返ってこなくなり、音信不通になってしまった。
正直、いま振り返ってみても、人生であそこまで落ち込んでことはなかったと思う。
それくらい辛かった。
そう、今でこそ復縁サイトを運営している僕も元カノとの復縁を目指す男の一人だったのです。
だからこそ、今のあなたの辛い気持ちは痛いほどよく分かります。
大好きな元カノがいなくなって、何もやる気が起きない。
復縁したいけど、「元カノはもう戻って来ないんじゃないか」と不安に駆られてしまう。
彼女からLINEが来ているかもと変に期待をするも、LINEは来ておらず、一人落ち込んでしまう。
暇さえあれば、「元カノ 復縁」と検索して、なんとか復縁できないか方法を探す毎日。
僕自身も全く同じ状況でした。
冒頭でもお話したように、僕は元カノにしつこくすがって、音信不通にまでなってしまいました。
「本気で復縁したいけど、復縁できる気がしない。なんでこんなことになってしまったんだろう。」
何度復縁を諦めようと思ったか、わかりません。
でも、そんな絶望的な状況からでも元カノと復縁することができました。
ですから、もしあなたが本気で復縁したいのであれば、絶対に諦めないで欲しいのです。
もちろん、復縁できるかどうかはわかりません。
ですが、目指すのは自由です。
復縁できるかどうか不安になるよりも前に、復縁したいのかどうかどうか。
元カノのことを諦められるのか、諦めないのかどうか。
まず自分の気持ちに正直になってほしいのです。
こんなはずじゃなかったはずです。
彼女ともっとしたかったことがたくさんあると思います。
もっとデートしたかったはずだし、これからもずっと一緒にいると思っていたでしょう。
人によっては将来も考えていたのはずです。
そこまで大好きな女性に出会えたということは本当に素晴らしいことじゃないですか。
だからこそ、諦める必要はありません。
復縁したいなら復縁を目指して思い切り頑張ればいいのです。
大丈夫、死ぬわけじゃないから。
それに考えてみて欲しい。
あなたと元カノは一度付き合うことができたんわけじゃないですか。
付き合う前の段階から生理的に無理と言われてしまったのであれば厳しいかもしれないが、一度付き合えているわけです。
だからこそ、はっきり言わせてください。
元カノと付き合っていた頃よりもはるかにいい男になってもう一度惚れ直させてやればいい。
「絶対に元カノに別れたことを後悔させてやる!」
「俺は元カノのことが大好きなんだ。だから、もう一度振り向かせてやる。」
そう、男ならバカになって、トコトン復縁を目指せばいいんですよ。
あなたの心の中にある辞書から「諦める」という単語を今すぐ消してください。
「絶対に元カノと取り戻す」と決断して、彼女を惚れ直させるために頑張る。
最高にかっこいいじゃないか。
下を向いてばかりいては元カノは振り向いてくれない。
男ならバカになって前を向いて、突き進むしかないのです。
男なら超いい男になって、元カノと復縁して、幸せにしてあげる。
それが最高の恩返しなのです。
大丈夫、まだまだこれからだ。
元カノをギャフンと言わせるような男になって、別れたことを後悔させてやろう。
ということで、これから僕の復縁体験談を包み隠さずお話していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
絶望状態からの復縁ですので、この体験談があなたに勇気を与えれることを祈って書きました。
では、どうぞ。
「はじめまして、ヒトミって言います。」
僕が社会人3年目になる時、ヒトミは新入社員として入社してきた。
つまり、僕と彼女は2歳ほど離れており、同じ職場で働く先輩・後輩という関係になる。
ヒトミは入社の挨拶からはっきりした声で、笑顔も明るく、最初から「可愛いな」と思っていた。
ただ、彼女は愛想のいい女性だったので、1年付き合っている彼氏がいるとのこと。
それに僕はいたって普通の男だ。
中高大、周りに合わせて波風を立てず周りに合わせてきた。
勉強もスポーツも仕事もそこそこで、特別モテたわけでもなく、恋愛経験も人並み。
大学の時には遊んでいるチャラ男がモテにモテているのを横目で羨ましがったこともあるが、自分には無理だった。
そう、こんなザ・普通の男だったので、まさかヒトミと付き合えるとは思ってもいなかったのだ。
だから、最初は特別な感情を持つことなく、あくまで上司と部下という関係で一緒に働いていた。
ただ、愛想もノリもいいので、彼女と仕事をするのは楽しく、次第に惹かれていったように思う。
入社して半年も経ち、だいぶ仲良くなっており、2人で飲みに行って会話をすることも増えていった。
そんな中で、まさかのチャンスがやってきたのだ。
いつものように、ヒトミと飲みに行っていたのだが、その日はどうも様子が違う。
何かあったのか聞いて見ると、付き合っている彼のことで悩んでいるようだった。
「最近、彼と温度差があって、あまりうまくいってないんです。彼がちょっと重たくて。」
「うん、うん。」
「そう、だからちょっと疲れちゃうんです。彼といると。」
「そうだね、しんどいよね。」
僕は彼女の言葉に対してアドバイスをするのではなく、共感や理解を示すことに徹する。
それからというものの、彼氏のことで相談を持ちかけられては飲みに行くことも増えてきた。
女性と付き合うためには、その女性の相談役になるのが一番という言葉の通り、僕とヒトミは自然と仲良くなっていった。
その後、ヒトミがその彼と別れることに。
ヒトミが彼と別れてからも、何度か仕事終わりに飲みに行き、2ヶ月後に僕たちは付き合うことになった。
付き合ってすぐ、僕は転職をして同じ会社ではなくなったため、平日は仕事を頑張り、土日に彼女と遊んでいた。
正直、彼女と一緒にいる時間が一番幸せだったように思う。
中学、高校、大学と人並み程度に恋愛をしてきたが、人生でこれほど好きになれる女性はいなかった。
何より可愛かったし、価値観や相性も合う。
なんとなく「ずっと一緒にいれたら幸せだな」とまで思える女性だった。
そんなヒトミとの交際は順調だったが、1年2ヶ月が経った頃から、僕の仕事が思うように運ばなくなっていく。
仕事を頑張ってはいるものの、どちらかといえば、仕事よりも土日が待ち遠しくなった。
「ヒトミに早く会いたい」
そう思って毎日を過ごすようになり、いつの間にか予定も彼女に合わせ、彼女中心の生活になっていった。
ただ、そんな僕の気持ちとは異なり、ヒトミは僕ではなく、友達との約束や他の予定を入れるようになる。
「自分はヒトミを優先してるのに、向こうは友達を優先するなんて…」
「俺はこんなに好きなのに…」
いつの間にか、僕は友達や他の予定を優先する彼女に少し苛立つようになっていた。
だが、それは好きだからこそなのだ。
「好きだからこそもっと一緒にいたい」
ただそれだけなのだ。
この気持ちは僕の中でドンドン膨れ上がってきて、徐々に歯車が狂い出していった。
自分はこんなに好きなのに、ヒトミはそれに応えてくれていない気がしていたのだと思う。
「また、友達との予定か。なんか最近、そういうこと多くなったなあ。」
「もっと一緒にいたい。なのになんで他の予定を優先するんだろう。」
僕の気持ちをわかってくれない彼女に対して、イライラを隠すことができなくなり、たまに彼女に当たってしまうこともあった。
不満を伝えてからも、やっぱりLINEの返信は遅く、そっけない。
ヒトミと会う頻度も徐々に減ってきた。
約束を直前でキャンセルされてしまうこともあった。
彼女とデートしている時も、以前より笑顔が減ったような気がする。
「嫌われたくない、別れたくはない」と思って、いつの間にか、彼女に合わせるようになっていた。
それでも、自分の中の不安やモヤモヤは消えない。
付き合い始めた頃のように彼女と一緒に歩みたいと思っていたのに、彼女との距離は徐々に開いていく。
思ってもいないことを言ってしまったこともあるが、彼女もわかってくれると思っていたのだ。
でも、現実は違った。
こうして僕たちの間には温度差が生まれていき、ついに、その時はやってきた。
3週間ぶりのデート。
楽しみにしていた僕とは違い、彼女の笑顔はどこか無理をしている感じだった。
今思えば、この日に別れを切り出すことを決意していたのだろう。
一通りデートをして、居酒屋で夕食を食べていた時、無言になる時間が長かった。
深妙な空気が流れる。
そして、彼女は口を開く。
ヒトミ「あのね、よく考えたんだけど、別れて欲しいの。」
【※第2話はこちら】
元カノが復縁したくなるようなデカい男になって振り向かせてやろう。
こんにちは、『男ならバカになれ』のヒロシです!